ざっくりパプアニューギニア

虫好きと旅好きをこじらせた、ざっくりしたOLのざっくりしたひとり旅日記。パプアニューギニアへは2006,2007,2009,2014年の計4回訪問。

PNG#03『黒い洗礼』

f:id:gemari:20180308012005j:imageマウントハーゲンはPNGで3番目に大きな町。

その名の通り山岳地帯である。
3番目といっても空港はチェックインカウンターしかなく待合室もない。
空港と書かれてなければ、素通りするレベル。

もちろんターンテーブルなどもないので、荷物は荷台から直接自分でとるスタイル。

小さな飛行場には金網が張り巡らされ、その金網一面に人が張り付いている。

飛行機から降りてくる人に興味津々なのだ。

ニューギニア人だと何も言われないが、私が下りると
いつも少しざわつくのが怖い。
金網をガンガン叩いてくるものもいる。

荷物をとると早足で建物に入り、迎えの人を探すが
狭い建物に関係ある人もない人もなだれこんでくるので
もみくちゃになる。
その時点で臭くて頭がクラクラしてくる。

朦朧とした状態で、知り合いを探すために辺りを見渡すが
どれも同じ顔……

そう、ニューギニア人は顔をみればどの地方の人かわかるぐらい
顔がにているのだ。
例えばウエストハイランドの人達は、びっくりするぐらいすべてがでかい。
背や顔だけでなく目や鼻などのパーツもでかいのだ

きっと、近年まで交通事情も悪かったため、遠くにでかけるということがなく、同じ地域の中で、同じ民族同士で何百年もの間暮らしてきた結果なのだろうが……とりあえず違いがわからない!

ある男性がニコニコと何かしゃべりながら私に握手を求めてきた。

あれ?キムの使用人かな?でも見たことある気がするし……
と私も手を差し伸べようとしたら、横から「Mari-!」と声が聞こえてきた。

どうやら目の前のおっさんは、見知らぬおっさんだったようだ。

でもその見知らぬおっさんは、私の知り合いの知り合いだったようで
悪い人ではなかったようだが、とにかくややこしい。

 

その後も、そのもみくちゃ状態から出るまでに
10人ぐらいに握手を求められるが、全員知らない人。
その半分ぐらいは歯のないおっさんで、あと半分ぐらいは
おっさんのようなおばさん……

気が付くと私の手は真っ黒になっていた。